空の下の東京ディズニーリゾート

Jackの日記/2024/05/02

シネマイクスピアリソウルフル・ワールドをみてきました。これで2024 Pixar★Festな映画上映もコンプリートです。

ソウルフル・ワールドはタイトルと予告映像でガッツリ音楽ドラマな内容かと思っていたんですが、中を開けたら「だんまりきつね~♪」でしたわ!意表を突かれました。だんまりきつねは英語では「Quiet Coyote」だそうですね。日本では指であの影絵を作ると「きつね」ですもんね。正しい翻訳!コヨーテ、日本では一般的ではない。

ソウルな世界と現世を行き来しながら展開される、「生きる意味とは?」みたいなのが主題にあると思われます。主役が音楽好きであること以外はいたって普通の人間で、序盤の展開がおとなしく感じるかもしれませんが、あの普通の人でないと一緒に「なぜここにいるのか」を考えられなかったかもしれません。結構、客を選ぶというか、一緒に考えてくれる人に刺さる内容になってると思います。

その大人しめな主人公の代わりに話を展開していく役割を持っているのが22番なわけですね。死後の人間というキャラクターではなく、これから生まれるはずの人間という新しい視点が面白いところでした。人間として生まれることに興味を持てない22番は生に執着する主人公を見て、考え方が変わっていくんですね。普通は主人公の心情の変化を描くもんですが・・・いや、22番が本当の主人公だったのかもしれない。出生後の性格を決めるバッジみたいなものがアイテムとして登場しますが、あれが一枚しかないという制限が主人公と22番の明暗を分け・・・という感じで波乱があり、落ち着くところに落ち着くのでした。22番が地上に降り立ったのどのへんでしょう?中国かインドのあたりかなと勝手に思ってます。22番って多分かなり若い番号ですよね。それゆえ昔の偉人との対談シーンも描けたわけか・・・この偉人チョイス、他国展開することを念頭におかないとだよなぁ。日本人偉人も22番に言い負かされていたのだろうか。

表現としてはジェリーとテリーみたいな人外の超越的存在たちが面白かったですね。高次元な存在があえて紐みたいなもので2次元的に描かれているってところがいいなって思いましたよ。よく動くし。ピクサーといえば、3DCGアニメーションの草分け的存在ですが、もう一周回って3Dで2Dを描くんですね。(合わせて5D?)超越的に任務を遂行していき、人間みたいな個の埒外で生きていそうでしたが、人間味もみせてくるので好感度悪くないと思います。それすらも彼らの掌の上かもしれませんが。

3作見てきて、全部映画館で上映しなおしてくれてよかったですよ。ディズニー+みたいなサブスクはちょっと躊躇しちゃう層もいると思うので、もっと広く見てほしい作品には公開の場が増える方が絶対にいいと思います。

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