空の下の東京ディズニーリゾート

MOVIE/チキン・リトル

  • 2005年公開のウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーション作品
  • ディズニー初のフルCG長編アニメーション作品として知られる
  • 「空が落ちてくる!」と大騒ぎしたことで町中から信用を失った少年チキン・リトルが、宇宙人の襲来という本当の危機に立ち向かう物語
  • 日本では2005年11月4日に劇場公開
  • 原題:Chicken Little
  • 公開年:2005年(米国)/日本公開:2005年11月4日
  • 制作:ウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーション
  • 監督:マーク・ディンダル
  • 脚本:スティーヴ・ベンチッチ、ロン・J・フリードマン、ロン・アンダーソンほか
  • 原作モチーフ:イギリスなどに伝わる民話「チキン・リトル(Henny Penny)」
  • 上映時間:約81分
  • ジャンル:アニメーション、コメディ、ファミリー、SF
  • ディズニー・アニメーションにとって初のフルCG長編作品
  • 当時としては珍しいデジタル3D上映にも対応した作品のひとつ
  • 監督は『ラマになった王様』を手がけたマーク・ディンダル
  • 原作民話の「空が落ちてくる」という要素を残しつつ、宇宙人侵略というSFコメディへ大胆にアレンジ
  • 「失敗して信用を失った子どもが、自分自身の力で信頼を取り戻す」という親子関係や成長の物語も大きなテーマ
  • 2005年当時のディズニー・アニメーションが、手描きアニメーションからCGアニメーションへ大きく転換していく時期を象徴する作品でもある。

あらすじ

舞台は小さな町オーキー・オークス(Oakey Oaks)。

主人公は、小さなニワトリの少年チキン・リトル。

ある日、チキン・リトルは「空が落ちてきた!」と町中に知らせるが、実際には空が落ちてきたわけではなく、ドングリが頭に当たっただけだった。

この「ドングリ事件」をきっかけに、チキン・リトルは町中の笑いものになってしまう。

特につらいのは、父親のバック・クラックからも「自分の息子は大げさな騒ぎを起こした」と思われ、なかなか認めてもらえないことだった。

それでもチキン・リトルには、アビー・マラード、ラント、フィッシュ・アウト・オブ・ウォーターという個性的な仲間たちがいる。

「今度こそみんなを見返したい」と頑張るチキン・リトルだったが、ある夜、再び空から謎の“カケラ”が降ってくる。

しかし今度のチキン・リトルは、以前とは違う。

それは本当に空から落ちてきたものだった。

やがて町の上空には巨大な宇宙船が現れ、エイリアンによる侵略が始まる。

混乱の中、チキン・リトルは迷子になった赤ちゃんエイリアン「カービー」と出会う。

「またチキン・リトルが変なことを言っている」と誰も信じてくれない中、彼はカービーを家族のもとへ返し、町のみんなを救うために立ち上がる。

かつては「空が落ちてくる」と言って笑われた少年が、今度は本当に町の危機を知らせることになる。

果たしてチキン・リトルは、父親や町の人々から失った信頼を取り戻すことができるのか。

そして、オーキー・オークスの町はエイリアンの侵略から救われるのか――。

ディズニー公式でも、チキン・リトルが「空のカケラ」をめぐる過去の失敗から町の笑いものになりながら、エイリアンの襲来と迷子の赤ちゃんエイリアンをきっかけに立ち上がる物語として紹介されている。

作品の特徴

  • ディズニーの有名な民話モチーフを、SFコメディとして大胆に再構成した作品
  • 原典の「空が落ちてくる!」という勘違いを、映画では「本当に空から何かが降ってくる」という展開に発展させている
  • チキン・リトルの最大の敵はエイリアンだけではなく、「どうせまた嘘だろう」と誰からも信じてもらえない状況
  • 「一度失った信頼をどう取り戻すか」が作品の重要なテーマ
  • 父親バック・クラックとの親子関係も物語の中心にある
  • 主人公が最初から英雄ではなく、失敗やコンプレックスを抱えた少年として描かれている
  • アビー、ラント、フィッシュという「はみ出し者」同士の友情が、チキン・リトルの大きな心の支えになっている
  • エイリアン侵略というSF要素と、学校生活・親子関係・友情を組み合わせたファミリーコメディ
  • 2005年のディズニー・アニメーションにおける大きな転換点で、同スタジオ初のフルCG長編アニメーションとなった
  • 一方で、従来のディズニー長編作品とはかなり異なるテンポの速いギャグやポップカルチャー的な演出も特徴
  • 劇中ではエルトン・ジョンの「Don't Go Breaking My Heart」、スパイス・ガールズの「Wannabe」など、既存のポップソングのカバーも使用されている
  • オリジナル曲ではBarenaked Ladiesによる「One Little Slip」が使用されている
  • 『チキン・リトル』は、ディズニーがCGアニメーション時代へ本格的に移行していく過程を知るうえでも興味深い作品。

登場キャラクター

  • チキン・リトル — 主人公。小さなニワトリの少年。「空が落ちてきた」と騒いだことで町中から信用を失ってしまうが、本当の危機に立ち向かっていく
  • アビー・マラード — チキン・リトルの親友。心優しく、彼のことをいつも気にかけている
  • ラント — チキン・リトルの友達。大柄なブタだが、臆病なところもある
  • フィッシュ・アウト・オブ・ウォーター — チキン・リトルの友達。水の入ったヘルメットをかぶった魚。ほとんど言葉を話さないが、仲間思い
  • バック・クラック — チキン・リトルの父親。かつては町の英雄だった存在で、息子との関係に複雑な感情を抱えている
  • フォクシー・ロクシー — チキン・リトルをからかう学校の人気者
  • ターキー・ラーキー町長 — オーキー・オークスの町長
  • カービー — チキン・リトルが出会う赤ちゃんエイリアン。物語の大きな鍵を握る存在
  • エイリアンたち — 地球侵略のために現れる謎の宇宙人。個体によって性格や役割が異なる
  • エイリアンの両親 — カービーを探して地球にやってくる。物語後半でチキン・リトルたちと対峙することになる。

ちょっと面白いポイント

  • 「Chicken Little」という名前自体が、英語圏で「根拠なく大騒ぎする人」「何でも悪い方向に考えて警告する人」という意味合いで使われることがある
  • 原典の民話では、チキン・リトルがドングリを「空が落ちてきた」と勘違いするのが有名な展開
  • ディズニーは1943年にも「Chicken Little」という短編アニメーションを制作しているため、2005年版はディズニーにとって完全に新しい題材というわけではない
  • 1943年版は第二次世界大戦中に制作された作品で、民話を利用して「群衆心理」などを描いたかなり風刺的な内容だった
  • 2005年版はそこから大きく方向転換し、親子関係、友情、学校生活、そして宇宙人侵略を組み合わせたファミリー向けSFコメディになっている。
  • 『チキン・リトル』は『キングダム ハーツII』にも登場し、召喚キャラクターとして使用できる
  • ディズニー作品としては、CGアニメーションの技術的な転換期に位置するため、「作品そのもの」だけでなく「ディズニー・アニメーション史」の視点から見ると面白い作品
  • 続編企画『Chicken Little 2: The Ugly Duckling Story』も存在したが、最終的には実現しなかった。

日本語吹き替え

  • チキン・リトル — ザック・ブラフ/日本語吹替:山本圭子
  • アビー・マラード — ジョーン・キューザック/日本語吹替:小島幸子
  • ラント — スティーヴ・ザーン/日本語吹替:朝倉栄介
  • フィッシュ・アウト・オブ・ウォーター — ダン・モリーナ
  • バック・クラック — ゲイリー・マーシャル/日本語吹替:中村雅俊
  • フォクシー・ロクシー — エイミー・セダリス/日本語吹替:深見梨加
  • ターキー・ラーキー町長 — ドン・ノッツ/日本語吹替:野沢那智